2014年6月20日
マウンテンバイクに関しての作業(完成車の組立・修理・オーバーホール・カスタマイズ等)には十分なテクニカルスキルとMTBについてのノウハウが必要となります。
例えば、サスペンションのセッティングには、各メーカーのサスペンションシステムの理解とライディングで得た経験が必要です。また、修理やオーバーホールにはサスペンションの構造とオイル等の知識、メーカー別の専用工具も必要となります。
ディスクブレーキのセットアップ(オイル交換・エア抜き等)作業には基本的作業以外にも、マニュアルに書かれていない細かいノウハウが必要となる場合があります。
ディスクブレーキはメーカーや型式によりレバーのタッチが異なります。どの状態のタッチがベストなのかを測るにも、やはり長年の経験から得たノウハウとスキルが必要となります。
そして、バイクを組み上げる際に最も気を遣う部分がケーブルやホース等の取り回し(ケーブルルーチン)です。
バイクの使い方に応じたシフターケーブルとブレーキホース等の長さを決定し、そして取り回しを決めます。実用的かつフリクションのないケーブルルーチンを施すことで、使いやすく美しく締まった印象のバイクに仕上がります。
- リンクのベアリング交換
- ディスクブレーキのオイル交換
プロショップ特有のサービスとしてオーバーホールという作業があります。
人間同様、バイクも長い間使い続けていくと徐々に疲れ(消耗箇所や故障箇所)が溜まっていきます。
慣れという人間のアジャスト能力がバイクの疲れを自然にカバーしているため、意外とバイクの不調に気がつかないということが多々あります。
定期的にオーバーホールを施すことでバイクをリフレッシュさせ新車に近い状態に戻すことが可能です。
単純にバイクを分解・クリーニングして再組立するという作業は、ある程度の知識があれば誰でも出来ますが、プロショップが行うオーバーホールはそんなに単純な作業ではありません。
フレームやパーツをクリーニング後、分解した部品の精査を行い、消耗品等の交換をおこない、特に問題がなければそのパーツに最適なグリスやオイルを用い適正なトルクで組み上げていきます。
フルサスバイクの場合はリンク部等を分解し、各部のベアリングの動作を確認します。もし、問題がある場合は新しいベアリングに交換し、メーカー指定、もしくは使用環境に最適なグリス等を使い適正トルクで組み上げます。もちろん、ベアリングの交換にはベアリングを傷めないための専用工具を使用します。
個々の作業工賃を積み上げていくと、重複する作業部分が生じるため割高な工賃になるため、弊店ではオーバーホールのための、いくつかのセット料金をご用意しています。
例えば弊店の場合、ハードテイルバイクのサスペンションのオーバーホールを除いたフルオーバーホールのベース料金は税別¥30,000となります。
このベース金額にオーバーホールで使用したパーツ代が加算された料金が最終的なオーバーホール料金となります。
1台平均に必要とされる時間はプロがスキルとノウハウを駆使して7〜8時間ほどかかるので、このベース料金は決して高い料金ではないと考えています。
ちなみに、フルサスバイクの場合のフルオーバーホール・ベース料金は税別で¥40,000となります。
セール等で商品の値引きは行いますが、お客様に満足を得て頂くため、私達プロショップは決して工賃の安売りはしません。
ちゃんとしたマウンテンバイクを楽しみたいのであれば、是非、真面目にMTBに取り組んでいる経験豊かなプロショップを選ばれることをお薦め致します。