2017年9月29日
制動力とコントロール性能に優れる油圧ディスクブレーキにも、いくつかの弱点があります。
そのひとつが、オイルラインにエアが混入しブレーキレバーのタッチがフニャフニャになってしまうエア噛みというトラブル。
ブレーキパッドの消耗が進むと、その分ピストンがせり出し、ブレーキレバーのリザーバータンクからキャリパーへブレーキフルードが送り込まれます。
オイルが減ったリザーバータンクには多くの場合エアホールが発生します。
この状態で、逆さま、もしくは横倒しでブレーキレバーを引いてしまうと、リザーバータンクとマスターシリンダーを繋ぐ穴からオイルラインにエアが混入してしまう可能性があります。
輪行や車載をする場合にホイールを外す場合はブレーキパッドの間に必ずパッドスペーサーを入れる様にしましょう。
また、ピストンがかなり出ている様であれば、ブレーキパッドが減っているシグナル。早めにブレーキパッドを交換しましょう。
一度、エア噛みを起こしてしまうとブレーキシステムのエア抜き作業を行わないかぎり、この症状は直りません。
自分の安全を守るため、また余分な出費を防ぐためにもブレーキの点検は重要です。